やまがたまるごと社会科見学バスツアー 庄内編

まるごとやまがた社会科見学ツアー 庄内コース
平成26年10月8日(水)

参加者総計 15名

置賜総合支庁 6:20出発 →県庁前 7:40出発 →庄内物産館 9:15出発

9:50~10:50酒田北港展望台、国際ターミナル

 

山形県港湾事務所酒田港は機能分担が確立する多機能港湾である。平成15年にリサイクルポートが指定された。また、風力発電等の再生可能エネルギー関連施設が立地している。2011年の震災の際に仙台の港が使えなくなった際には、代わりに酒田港が利用された。山形県の経済と暮らしを支える物流の拠点であるとともに、直接、世界と山形を結ぶ海外物流の現場である。

平成15年にリサイクルポートに指定され、再生可能エネルギー関連施設の立地にも力を入れている。また、船に貨物を運ぶ際に使用するコンテナクレーンや、ふ頭内荷役機械等の施設整備にも力を入れている。

酒田港を利用してくださるお客様に満足してもらうことを最も大切にしているという。震災の際に他の港の代わりに利用してもらった際に、その後も利用貨物量に変化がなかったのには一度利用した際のお客様からの満足度の高いことが起因していると感じた

日本経済は貿易なくして成り立たないと言われているが、その輸出入貨物の99.7%は港を通る。そのような港の重要性や自分の仕事がどう経済に役立っているのかを認識することが、若者の仕事への定着や仕事への意欲につながると感じた。

 

11:00~12:00花王酒田工場

花王工場のなかでも二番目に長い歴史を持つ工場で、全国に出回っている商品でもこの工場でしか作っていないものがあるなど、やりがいのある仕事ができると感じた。また、地域で音楽会や清掃活動を行うなど、地域との交流にも力を入れている。「良きものづくり」という考えを基に、社会生活を支える仕事ができることは大きな魅力ではないだろうか。
山形は自然が豊かで様々な産業が発展している土地であること、工場の周りで石鹸の原料となる魚油や米ぬか油を手に入れられるということ、酒田港が近く、商品の運搬に便利であるということ等が挙げられる。2014年にサニタリー工場が新しく竣工されたが、これも海外での紙おむつ人気を受けて、港が近く輸出がしやすいという理由から山形の酒田という土地が選ばれたとのこと。

 

山居倉庫での昼食

13:20~14:30
松岡株式会社

 

もとは、繭から生糸を作る製糸所として創業した会社であるが現在では創業の製糸事業はもとより、航空機部品製造、金型製造、金属加工部品製造、省力化装置製造、機械部品製造等、多岐にわたっての物づくりを展開している企業である。現在製糸事業を行っている会社は全国で2社しかなく、日本の製糸事業の約40%を松岡株式会社で担っている。
松岡株式会社で使用している繰糸機は、富岡製糸場と同じものを使用している。その部品一つ一つは現在製造されていないため、その修理・メンテナンスを自社ですべて行っているという。仕事道具に愛着を持ち大切に使っていることも素晴らしいモノづくりの秘訣なのかもしれないと感じた。
「信用ある製品をつくり、広く社会に貢献すること」、「豊かな心を養い、誠意職務に努めること」、「責任を重んじ創意と努力によって社業の進展を期すること」の3つを社是として、大切にしている

全体に若い社員の方や、女性の社員の方が多く活躍していた。また、手作業での仕事が中心で、社員ひとりひとりの技術力の向上が期待できる職場であると感じた。新入社員は入社半年、マンツーマンで仕事を教えてもらう研修期間があるということで、未経験者でも一から学ぶことができ、若いうちから手に職をつけて積極的に働くことができる職場であると感じた。

新人教育としての先輩社員からマンツーマンでの指導の下、若者に確かな技術を会得させることが定着につながると考える。また、会社として世界に誇れるモノづくりをしているということを認識させることで仕事に対する充実感や意欲をより高められると考える。

15:10~16:10
株式会社ウエノ

主にトロイダルコイルを中心に製造している会社である。トロイダルコイルの製造には、50円玉に糸巻きをするような技術が必要であるため、製造の自動化は難しいとされていた。しかし株式会社ウエノでは、この完全自動化に成功し、現在では月産60万個のコイルの製造を行っている。

ウエノ三川事務所には、いくつものコイル製造の機械があるが、それらの機械は、製造段階ごとで作業の分担がなされている。そうすることで機械の切り替えを行う際に、工場全体の稼働率を下げなくて済むためである。株式会社ウエノでは1年360日24時間、機械を稼働させており、それが月産60万個のコイル製造を可能にしている。
社長の経営方針として「採用したからにはその人の人生を預かる・やる気を買う」という考えがあるという。採用に際してやる気を買って採用しているからこそ社員一人一人の自分から学び努力する姿勢を大切にしている。

社訓に「求めよ!さらば与えられん」という文言がある。自ら様々な仕事に挑戦し、教えられるのを待っているのではなく進んで聞く姿勢を持った人材が求められている

 

 

移動時間において「高速道路工事現場」DVDにて見学

 

やまがたのわわわ
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