やまがたまるごと社会科見学バスツアー 内陸編

平成26年10月21日

訪問企業先

山形メディアタワー(山形新聞社・山形放送)

高速道路工事現場(東根村山地区)

天童木工株式会社

株式会社シベール

オリエンタルカーペット株式会社

 

山形メディアタワー

山形新聞は創刊から138年、山形放送ラジオは開局61年、テレビは54年と、両社は長い歴史の中で中心的に県内への情報発信を担ってきた重要な存在であり、メディアタワーはまさにそれを象徴する建物であると感じた。購読者・視聴者ありきの企業である両社の理念は共に、地域に根差し、山形県発展への貢献のためニーズに合った情報提供を行うというものである。新聞社・放送局は情報受信者を第一に思い、有益な情報を、素早く、正確に、分かりやすく発信し続けることが求められる業種であり、ここでも関係者らの強い意志があって山形県全体へ情報が届けられているのだと思う。

学生諸君 新聞をよく読んで。
山形新聞を実際に自分で買って、新聞の情報提供料として高いのか安いのか考えてほしい。

 

高速道路工事現場

 

東北中央自動車道は普段何かと利用の機会が多いが、国土交通省の管轄で行われる大規模な工事の一部分を実際に目の当たりにしたことで、視点を新たに見学することができた。高速道路の整備によるメリットは単純には車両移動がスムーズになることであるが、そのようなネットワークの確立により、工業都市との連携、県産品の流通増幅、県外アクセスの快適化、ひいては医療支援など二重三重の効果が得られることから、地方の発展には欠かせない極めて重要な事業である。東根・村山地域における整備はそういった点から県北部と県中心部、更には近隣都市を結ぶ大きな意味のある工事だと改めて感じた。

説明の様子 動画→http://jinzaikakuho-yamagata.info/archives/1875

 

 

天童木工

 

 

 

天童から東北、全国、そして世界へと飛び出していくような、グローバルなものづくりが行われている企業であると感じた。ものづくりに携わる多くの企業が製造工程の拠点を外国に移し、低コストでの大量生産による利益追求を重視する中で、天童木工は独自の技術・製法を確立し、自社での製造を行いながら一定の需要を確保している。更に、「Tendo For Forest」のような日本の杉・檜の有効利用による林業活性化への取り組みを行うなど、家具メーカーであることを活かした高い産業貢献度という強みを持っている点も、天童木工が山形を代表するメーカー企業たる所以である。

 

シベール

1966年創業。日本で初めて高級ラスクを発売した。複合施設「シベールファクトリーパーク」には、麦工房(ラスク工場)、遅筆堂文庫、シベールアリーナ、洋菓子教室、シベールファクトリーメゾン、シベールズカフェが建設されている。麦工房では多い日で約2万本のフランスパンが使用される。

売り上げの半数は、ラスクとなっており、すべて受注生産の形式をとっている。
工場の見学も受け付けており、消費者に作り手の想いを伝え、食の安全への配慮を行っている。

職員数480名(うち正社員240名)。全体の6割が女性職員。販売・製造部門のうち、販売部門は8割が女性となっている。ワークライフバランスも重視しており、現在12名が育児休暇を取得している。短時間勤務など勤務時間にも柔軟性を持たせ、女性が働きやすい職場作りに努めている。

お菓子のラスクで有名な“シベール”だが、ラスクだけでなく、蕎麦屋なども展開しているということには驚いた。また、食べ物だけでなく、図書館、アリーナでの演劇、コンサート等の芸術文化にも携わっていて事業の幅の広さが伺えた。

 

 

オリエンタルカーペット

昭和10年創業。山辺町に本町。シルクロードを渡り伝わった織物の技術で、大型じゅうたんから家庭用まで手掛けてきた。毎年世界の家具店に出展し、県外へのPR、知名度の向上に努めている。

山形緞通は、日本で唯一、糸作りから染め、織り、アフターケアまですべてに気を配りながら、職人による一貫生産を行っている。数十年もの長い年月、美しく使えること、洗えば洗うほど風合いを増すじゅうたんの特徴は、紡績・染め・織り・化学艶出仕上げ(マーセライズ)、全ての工程を一貫して自社工場で行うことによって実現される。また、ものづくりを通じて『心の豊かさ』を提供できる企業をめざしている。
デザイナーとのコラボレーションにより、新しい作品を生み出している。世界的な工業デザイナー奥山清行氏デザインのじゅうたんは山形の四季を意識したものが多く、まるで絵のような絨毯が印象的だった。
約40名。その人の適性に合う仕事を見つけ、若い人にも重要な仕事を任せている。これからも、人材を育て、技術を伝承し、伝統を守っていきたいと考えている。

 

やまがたのわわわ
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